外国為替市場は、材料が価格に反映されるスピードが非常に速いです。これは株式市場や商品先物市場など他の金融市場と比較すれば納得していただけると思います。

FXなど、投資の世界では言うまでもなく情報が重要視されますが、FXの場合は、一般の投資家が追いかけるには少々厳しいのが現状です。どうしても後追いになってしまうからです。

噂レベルの段階でも、大口は大きな資金にものをいわせるように、まとまった注文を入れる傾向が 強いのですが、そうなると、個人投資家が動き出しますので、買いが買いを呼ぶような相場が形成されます。そして、大口はこの間に売り抜けます。

このため、材料が市場で流れた時点では時すでに遅しーという場合が圧倒的に多いのです。ですので、材料や情報を追い求めて取引するのは得策といえない場合が多いです。

後追いで相場に入った場合は、すでにトレンドが終焉を迎えているにもかかわらず、売るに売れない状態に陥り、含み損を膨らますことになりかねませんので、材料や情報を追い求めるのは最低限にとどめて、後は相場の流れにあわせて取引する方が得策だと思います。