FX取引に限らず、あらゆる投資活動において、勝率にこだわることは非常に危険なことです。 勝率が高くても利益がそれ程でていない場合もありますし、全然でていない場合もあります。 FX取引で大切となるのは、損失を限定し、利益を得られるチャンスを最大限に追求しつつ、 トータルの利益を確実に増やすことです。
損失を減少すること、つまり損切りの技術が高ければ勝率が3〜4割程度であっても利益は十分でます。 そして、豪ドルやニュージーランドドルの相場が上昇局面にある場合であれば、仮に、下げる局面があっても結果としてレートは戻ってきますので、勝率は高まる可能性があります。
しかし、利益の額は限定的です。そして、サブプライム問題のような信用不安による大局的な相場観がずれた場合には、やはりそれ相当な損害をこうむることが予想されます。多くの投資家の方々は、高金利通貨ならばスワップがつくことによって含み損はカバーできると考えていたのですが、主要国通貨の多くが金利を利下げしました。 この結果、主要国通貨でスワップポイントをねらった取引に対する旨みはほぼ無くなってしまったので、戦略的に相場の変化に合わせて取引しなければなりません。
もしくは、長期間保有すれば損益分岐点が下がるから大丈夫といった考えも、金利動向は常に不確実ですのであてになりません。昨年でこれまで上手くいってたことが完全に途切れました。
大きく低下した場合は、為替差損で吹き飛ぶ可能性も十分ありますので、やはりトータルでどれだけの利益がでるか考えるべきです。特に乱高下が激しい相場では、心理的に翻弄されるので、 勝率にこだわると、余計に心理的負担が大きくなるので、負ける要因になります。