日本は、これまで主要国通貨と金利差があったのですが、世界景気が後退したことによって、 金利差が大幅に縮小しました。豪ドルやニュージーランドドルですら2%前後です。 このため、必然的に南アフリカランドやトルコリラの人気が高まっています。
しかし、世界的に見れば市場規模は非常に小さく、投機筋によって操作されやすいとされています。 そして、南アフリカランドのようなマイナー通貨は、主要国通貨以上に米国経済や米ドルの動きに反応しますので、この点も十分注意して取引する必要があります。
また、マイナー通貨の場合は、対米ドル相場を介して行われるので、この点も十分考慮しなければなりません。
例えば、対米ドルで5%の円高が進むことによって、円を米ドルに替え、 米ドルを南アフリカランドであれば南アフリカランドに替えるのです。 ですので、必然的に10%前後の円高がマイナー通貨では起こることになります。
こうしたことから、FXで価格変動が高いマイナー通貨で大きな為替変動を利用することで大きく稼ぎたいところですが、その特性上、非常にリスクも高いのが特徴としてあげられます。
しかし、FXで、こうした価格変動の大きさを利用しないのはやはりもったいないので、要人発言 や経済指標の発表時など、為替の大きな変動が期待できるときだけ相場に入ります。
そして、手数料をしっかりと考慮したうえで、短期間でスワップポイントと為替差益の両方を狙うのも一つの手だと思いますが、マイナー通貨は、上述した通り、投機筋が介入しやすいです。 また、一度動き出した方向に素直に動く傾向がありますので注意が必要です。
米国は景気刺激策の一環として雇用創出のために70兆円を投入することを発表しています。 しかし、担保も無く、ひたすらドルを刷るだけなので、米ドルが暴落する可能性が高いので、 常に身軽な状況でFX取引を行う必要があります。