「塩漬け」について説明をしていきます。
予想した相場とは逆になってしまって、そのままにして損切りをしない、つまりポジションをそのまま保ち続けることをいいます。FX 初心者がよく陥り易い状況です。
相場が戻り、ポジションを持った水準にまで戻ると期待して、ポジションを持ち続けてしまうといった場合が多いのですが、損失を回復させていくことは結構難しいことと思います。
「スワップポイント」を狙って、長期にわたってポジションを持ち続けて、金利差益を十分に得ている場合には問題ないかと思いますが、「スワップポイント」 がマイナスになり、金利差を支払わなければならない状態になってしまっていては、「損切り」をして損失を抑えていくことが有効な手段となります。
損切りが怖くて、損失を出したくないとして、ポジションをそのまま放置して「塩漬け」にしてしまっておくと、逆に損失がどんどん膨らんでしまって、もうどうしようもない・・・なんてことになってしまうことが多いので注意して下さい。
「ナンピン買い」について説明をしていきます。
予想した相場とは逆になった場合に、更に買い増しを施して『買いポジションの平均コストを下げる』といった方法になります。
例えば為替相場がドル高になっていくと予想して、現時点で1ドル=105円00銭で100ドルをドル買いしたとします。しかし読みが外れて、1ド ル=103円00銭にまでドル安になりました。この時点で100ドル買い増しを行います。すると平均価格は104円00銭となります。為替相場が1ドル=104円00銭までドル高になったとすれば、収支が0になるということです。ただ、為替相場は「1度動き出すと1方向へと偏っていく傾向にある」ことを忘れないで下さい。
この「ナンピン買い」という手法は、「トレンドとは反対」の投資をしていくわけですから、それ相当な相場の転換がない限り、損失を取り戻せることは大変だと思います。リスクの高いトレード手法であると思います。
「ナンピン買い」は、ベテラン投資家でも難しいとされるトレード手法なので、FX 初心者は避けた方が無難ではないかと思います。