ここ最近、米ドル・円は比較的堅調な展開が続いております。
米国経済が回復に向かってのことなら良いのですが、残念ながらそうではありません。それどころか、この先不安要素が一杯なので、十分注意しながらトレードする必要があります。
今現在、米国が抱えている問題をまとめると、GMとクライスラーの破綻後の処理と、 米大手金融機関のさらなる損失拡大の可能性です。 依然として、住宅ローン債券をはじめとした金融商品の価格は下げ止まっていません。 この影響からついに実物不動産にまで問題が波及しています。
かつての日本がそうだったように、商業圏の不動産の価値が急速に下がり始めています。ですので、今後も二次三次被害が勃発する可能性が高いので、FX取引で中長期のポジションはできるだけ控える必要があります。
抵抗があるかもしれませんが、短期売買できりの良いところで早めに利確すべきです。
特に雇用統計をはじめとした景況感を示す経済指標の発表時や、大手金融機関の決算発表前後には注意しなければなりません。FXにかぎらず、こうした状況下で投資をおこなうのであれば、必ず、相場の方向性が見えた時点でエントリーするように心がけるべきでしょう。
そうすることによって、万一、相場が大きく変動する場面に遭遇しても損失を抑えることができますし、自然に早い段階で、利確・損切りができるようになります。
FXに限らず不況時の相場では、迷いが一番の難敵ということを忘れないでください。